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今のわたしをカバンにつめて [舞台]

作・三谷幸喜、演出・G2、主演・戸田恵子
ということで、好きな人ばかりの舞台。
それも青山円形劇場、という比較的小さい空間でのミュージカルということで、とても楽しみにしていた舞台だった。

期待通り、とても楽しめた。
テーマは女性の自立、といったところか。
最近、三谷さんの作品に出演する戸田さんの役どころは、観る度に強い女性像になっていっているような気がする。
実際は、強いだけでなく、女性らしさだったり、反面もろい部分だったりも持ち合わせた女性なのだが、第一印象として"強い"感じの女性が多い感じがする。
その強さは、一人の人間としてはとても大切なものだと思うし、実際に出てくる女性達はみんな自立してかっこいいイメージだが、女性として見た時には、必ずしもいい方向に作用しないこともある。
自分自身の年齢、そして生活と重ね合わせて、切ない気分になったり、憧れたり、ついつい心の動きが激しくなってしまう。
テーマについて考えだすと、かなり重い気分になってしまいそうな舞台だったが、全体的には、とても楽しい舞台だった。

仕事などなどが重なっていて、舞台なぞ観に行っている余裕はないのでは?という時期だったが、やっぱり舞台を観るとちょっと元気になる気がする。
(たまにそうではない舞台にあたることもあるけど)
次は、新感線かな。
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志の輔らくご in ACT [舞台]

すっかり書き忘れていました。

志の輔さんだけの舞台は、なかなかとれなくて、もしかしたら初めて見た1年近く前の独演会以来かも。

やっぱりすごいです。
たった一人で、あの空間を支配(決して悪い意味ではなく)し、客席を惹きこんでいました。

演目
バールのようなもの
高瀬川(森鴎外)
徂徠豆腐


細かい感想は、あとで気がむいたら書くかも……。
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NODA・MAP番外公演 「表に出ろいっ!」 [舞台]

野田秀樹、中村勘三郎、そして黒木華(オーディションによって選ばれたヒロイン)の3人芝居。

正直、勘三郎の歌舞伎以外の舞台に、そんなに期待してはいなかったのだが、いい意味で見事に裏切られた。

とにかく笑いが絶えない。
何かにはまらずにはいられない人々、そして、とことんまで追いつめられた人は、どういう行動をとるのか、といったテーマは、いつもの野田さんの舞台らしいけど、それでもNODA・MAPとは言え番外編だからなのか、重過ぎることなく、笑いながら考える舞台。
マッキーランド(ディズニーランド?)にはまる能楽師の父。
小さい男の子たちのアイドルグループにはまる母。
ファストフードにはまり、オカルトにはまり、世界の破滅を信じる娘。
かなり壊れてしまっている家族。
本人たちは大真面目だけど、はたから見ると滑稽なこの家族が、”はまる”ものがあるがために繰り広げるやりとり。
”はまる”という行為は、あれほどまでに滑稽なものか。
少々、自分を反省しつつ……

ラストも救いがあって、観劇後も比較的明るい気分で帰れる感じ。
ヒロイン役の女優さんもとってもかわいくて、とにかく楽しい舞台だった。

舞台、それに衣装もすごくかわいい。
野田さんが着ていたあのワンピース欲しいなぁ。
衣装は、ひびのこずえ、というのを見て、ちょっと納得。
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らくご×情熱大陸 [舞台]

毎日放送の開局60周年記念に企画されたイベント。
第1夜は、林家正蔵、立川志の輔/葉加瀬太郎。

この3人で、いったい何を?と思っていたが、幕が開くと、いきなり情熱大陸のオープニング曲が流れる。
もちろん演奏は、葉加瀬太郎。
やっぱり生で聴くと、かなりの迫力。
演奏が終わると、すっと幕が下りる。

スクリーンに、以前放送された情熱大陸のダイジェストが。
どうやら、トップバッターは正蔵さんらしい。
正蔵襲名前の映像のため、こぶ平として紹介されている。
映像の最後は「あれから6年……」で締めくくられる。

次に幕が開くと、すっかり寄席のセットに。
林家正蔵が下手から舞台に登場。
ヴァオリンのあの演奏の後、また、6年前の情熱大陸の映像の後、そして「あれから6年」という思わせぶりなアナウンスの後、ものすごくやりにくい、という話から枕が始まる。
演目は子別れ。

休憩の後、今度は葉加瀬太郎の映像。
なんと12年も前の映像。
葉加瀬太郎の舞台は、ライヴ。
キーボード、パーカッション、チェロ、それに葉加瀬太郎のヴァイオリン。
バリバリ、クラシックの曲からオリジナルの作品まで。
普段、あまりヴァイオリン音楽に触れることがない人にも、とっても楽しめる構成になっていた。
そのあたりはさすが。
でも、クライスラーの曲は、キーボードじゃなくって、ちゃんとピアノの伴奏で聴きたかったかも。

次は、いよいよ志の輔の出番。
やはりヴァイオリンの演奏の後、これはやりにくい、という話から。
最近でこそ、落語会があちこちで開かれ、浸透してきたが、地方ではなかなか大変、という話に続く。
さすが志の輔という感じで、枕からもう大爆笑。
演目は『みどりの窓口』。
以前、独演会で聴いたことがあるし、CDでも出ているので、もうなん度も聴いているはずなのに、これまた大笑い。
噺が終わり、幕がおりると、「そうだ京都にいこう」というテロップとともに、「My Favorite Things」が流れる。
もちろん葉加瀬太郎の演奏で。

どうやら『みどりの窓口』というのは、葉加瀬太郎のリクエストだったらしい。
最後に軽く3人でのトークがはいって終了。

始めは、どうなるのかなぁ?とやや心配だったが、想像以上に楽しいステージだった。
こういう企画だったら、またやってほしいなぁ。

演目一覧は、あとで気がむいたら……

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赤坂大歌舞伎 [舞台]

いろいろ動いたり、本も読んでいたりはしていたが、どうもブログを更新するモードに入らず、放置していましたが、サボっていた分をちょっとだけアップ。

ということで、少々前になってしまったが、赤坂大歌舞伎に行ってきた。
今回は、『人情噺 文七元結』と『鷺娘』。
正直、ここのところの勘三郎さんの舞台は、あまり"当たり!"という感じが個人的になかったので、今回も過剰に期待するのはやめておこう、と思っていた。
しかし、今回は"当たり!"
落語にもなっている『文七元結』だが、こういう雰囲気は、勘三郎さんにとってもあっている気がする。
笑わせて、ホロッとさせて。
扇雀さんも、とってもいい味だった。

『鷺娘』は七之助。
七之助さん一人の舞踊は初めてだったかも。
まだ若いだけあって、とっても元気のいい鷺娘。
鷺娘が元気があっていいのかとうかは、また問題だと思うが、これからがとっても楽しみ。
踊りこんでいくうちに、また変わっていくんだろう。
個人的には、やめて久しいお三味線のお師匠さんのお姿を舞台上で拝見できて、ちょっとうれしかった。
お師匠さんの三味線も、かなり滑舌のいい感じのはっきりしたお三味線なので、ある意味、七之助さんと合っているかも。

毎年8月は歌舞伎座で勘三郎さん、という感じだったが、それもしばらくはお預け。
そのかわり、こうした歌舞伎座以外での歌舞伎興行が楽しめるかな、と期待しつつ。

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第31回 読売GINZA落語会 [舞台]

やっぱり志の輔さんは、うまいなぁの一言。
今回は、『江戸の夢』。
しっとりと語りながら、徐々に噺の中に客席が惹き込まれていくのが感じられる。
ものすごい緊張感を保ちつつ、最後はしっかりさげるあたり、本当にうまい人だ。
酒の席での失敗がもとで、家を出た藤七が、生きていることも伝えられない両親を思い、お茶に託した思いが切々とつたわってくる。
今度、志の輔さんの噺が聴けるのはいつだろう。

くしゃみ講釈   春風亭 一之輔
青菜       橘家 文左衛門
掛川の宿     春風亭 鶴光
  (仲入り)
臆病源兵衛    桃月庵 白酒
江戸の夢     立川 志の輔
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佐倉義民伝 [舞台]

今年のコクーン歌舞伎は『佐倉義民伝』。
歌舞伎の演目の中では、珍しく農民が主役のお話。
かなり渋い演目なので、これをコクーンでどうやるんだろう?と思いつつ観てきました。

いつもは黒御簾の中で見えないお囃子さんが客席前方下手側に、ギターやジャンベなどの歌舞伎では使われない楽器群が上手側に配置されていて、ミュージカルでもオケピがすごく気になる私には、興味津々な舞台(?)セット。
ちなみに客席の前の方はいつもの通り、座布団席。

最初から、不思議なラップ調の音楽で始まる。
残念なことに、あまり歌詞が聞き取れない……。
1階の少し後ろ目な席ではあったけど、ほぼ正面だったし、聴こえにくい席ではなかったと思うのだけど。
お百姓さん役の中の二人が、主にラップをリードしていく感じだったが、あれは本職のラッパーさんだったんだろうか?
重くなりがちなストーリー展開の合間合間に、ちょっとした笑いや、張りつめた空気をゆるめるような演出がされていて、退屈はしない。

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おめでとう!木久扇寄席 [舞台]

林家木久扇 芸能生活50周年記念の会に行ってきた。
独演会ではないので、とにかくゲストが豪華。
あまり落語に詳しくない私でも、知っている人ばかり。
テレビでの印象が強いので、実際に噺をしているところは初めての人が多かったけど、やはり皆さんプロなんだなぁ、と当たり前のことを感じてしまった。

志の輔さんは、さすが!
以前にも聴いたことある噺だったが、それでも楽しい。
鶴瓶さんは、もう存在がずるいと思う。
出てきただけで、ついニコニコしたくなってしまう。
噺ももちろん楽しい。
なかなかチケットが手に入らない人たちだが、また聴いてみたいと思った。

木久扇一代記 林家きく姫・林家彦いち
権助魚    林家木久蔵
弥次郎    三遊亭夢之助
 (仲入り)
親の顔    立川志の輔
転宅     笑福亭鶴瓶
松竹梅    林家木久扇 
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薔薇とサムライ [舞台]

とにかく楽しい!痛快!

数年前に、今はなきコマ劇場で上演された『五右衛門ロック』のスピンオフ(?)作品。
もちろん前作を知らなくても、全く問題なく楽しめる舞台だった。

前半95分、後半95分という長丁場にも関わらず、まったくダレない。
とにかく楽しい舞台。

主演の一人、天海さんがすごくかっこいい。
宝塚時代の天海さんを残念ながら観たことがないのだが、今回は、宝塚チックな衣装や歌、それにダンスもあり、もしあれを当時観ていたら、完全にはまっていただろうなぁ。
ドラマに出る事が多い天海さんだが、ぜひ舞台、それもミュージカルも時々でいいからやってほしいと思った。

新感線の団員さんたちは、さすが。
きちんとそれぞれの役目を、きっちり、しっかり決めてくる。
ゲキシネも観に行っちゃうかもな。

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なにわバタフライN.V [舞台]

三谷幸喜 作・演出
戸田恵子 主演
の『なにわバタフライN.V』を観てきた。
ミヤコ蝶々の生涯を、戸田さん一人で演じきる。

初演は、渋谷のパルコ劇場だったが、今回は世田谷のシアタートラムでの上演。
初めて行く劇場だったが、今回のような一人芝居は、このくらいの大きさのほうがいいかも。

この『なにわバタフライ』は、戸田さんの一人芝居。
初演も一度観ているが、ニューバージョンということで、以前よりやはり練られた印象。
もちろん初演の時も、戸田さんの巧さ、また三谷さんの心憎い本に演出で、すごいと思っていた。
でも、さすがニューバージョン、それ以上のものをみせてくれる。

今回は、とてもシンプルなステージ。
そして、幕開けでは、戸田さんは戸田さんとして舞台に登場する。
何気ないおしゃべりのようなセリフを話しながら、ある瞬間、ミヤコ蝶々に移り変わる。
その切り替わる時の、口調、それに表情の変化は、それだけで、戸田さんってすごい女優さんだと感じる。

その後は、幼い頃の初舞台から、大きな劇場で座長公演をつとるまでの、約50年間を一人で演じる。

芸事の大好きな父の一言。
「役者は出てきた瞬間に、お客さんの背、背もたれから離させるくらいの芝居をしなきゃ駄目だ」
その言葉のまま、戸田さんが作り出すミヤコ蝶々の世界に、引き込まれた。
休憩なし、約1時間45分がとても短く感じた。

三谷作品は、なかなかチケットがとれずいつも苦労するが、やはりそれだけの魅力がある舞台だと思う。
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