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佐倉義民伝 [舞台]

今年のコクーン歌舞伎は『佐倉義民伝』。
歌舞伎の演目の中では、珍しく農民が主役のお話。
かなり渋い演目なので、これをコクーンでどうやるんだろう?と思いつつ観てきました。

いつもは黒御簾の中で見えないお囃子さんが客席前方下手側に、ギターやジャンベなどの歌舞伎では使われない楽器群が上手側に配置されていて、ミュージカルでもオケピがすごく気になる私には、興味津々な舞台(?)セット。
ちなみに客席の前の方はいつもの通り、座布団席。

最初から、不思議なラップ調の音楽で始まる。
残念なことに、あまり歌詞が聞き取れない……。
1階の少し後ろ目な席ではあったけど、ほぼ正面だったし、聴こえにくい席ではなかったと思うのだけど。
お百姓さん役の中の二人が、主にラップをリードしていく感じだったが、あれは本職のラッパーさんだったんだろうか?
重くなりがちなストーリー展開の合間合間に、ちょっとした笑いや、張りつめた空気をゆるめるような演出がされていて、退屈はしない。
けど、ラップをいれる必要が本当にあったのか?
コクーン歌舞伎は、普段、歌舞伎座ではできないような演出だったり、お遊びの部分だったりが入っていて、それが楽しみの一つなのだが、それにしてもあのラップはどうなんだろう?
もし、どうしてもいれる必然があるとしたら、もう少しかっこ良く決めてほしかった。
日本語という言葉をラップにするのは、かなり厳しいのはわかるんだけど。

その他の音楽は、普段のお囃子の楽器と、ギターやジャンベなどの楽器とが、かなりいい感じでブレンドされていて、私自身は楽しめた。
それだけに……。

あとは、勝手な思い込みだとは思うが、コクーン歌舞伎というと、夏祭りや三人吉三のような、派手というか、エンターテイメント色の強い演目というイメージがあるので、やっぱり『佐倉義民伝』はちょっと地味かな、と。

そうは言いつつ、ラスト(?)のシーンでは、ボロボロ泣いてしまったけど。

次は赤坂歌舞伎。
今度は『文七元結』『鷺娘』なので楽しめそう。
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