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なにわバタフライN.V [舞台]

三谷幸喜 作・演出
戸田恵子 主演
の『なにわバタフライN.V』を観てきた。
ミヤコ蝶々の生涯を、戸田さん一人で演じきる。

初演は、渋谷のパルコ劇場だったが、今回は世田谷のシアタートラムでの上演。
初めて行く劇場だったが、今回のような一人芝居は、このくらいの大きさのほうがいいかも。

この『なにわバタフライ』は、戸田さんの一人芝居。
初演も一度観ているが、ニューバージョンということで、以前よりやはり練られた印象。
もちろん初演の時も、戸田さんの巧さ、また三谷さんの心憎い本に演出で、すごいと思っていた。
でも、さすがニューバージョン、それ以上のものをみせてくれる。

今回は、とてもシンプルなステージ。
そして、幕開けでは、戸田さんは戸田さんとして舞台に登場する。
何気ないおしゃべりのようなセリフを話しながら、ある瞬間、ミヤコ蝶々に移り変わる。
その切り替わる時の、口調、それに表情の変化は、それだけで、戸田さんってすごい女優さんだと感じる。

その後は、幼い頃の初舞台から、大きな劇場で座長公演をつとるまでの、約50年間を一人で演じる。

芸事の大好きな父の一言。
「役者は出てきた瞬間に、お客さんの背、背もたれから離させるくらいの芝居をしなきゃ駄目だ」
その言葉のまま、戸田さんが作り出すミヤコ蝶々の世界に、引き込まれた。
休憩なし、約1時間45分がとても短く感じた。

三谷作品は、なかなかチケットがとれずいつも苦労するが、やはりそれだけの魅力がある舞台だと思う。
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