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バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版 [映画]

日本では、1989年に公開された映画。
主題歌の『Callin you』は、映画とは離れて、曲だけでもたびたび耳にする。
有名な映画なので、DVDでは観ていたが、せっかくなので映画館で観てみた。

寂れたカフェ兼モーテル兼ガス・ステーション"BAGDAD CAFE"に集まる人々は、ドイツの田舎町から旅行にやってきたジャスミン、いつも不機嫌で怒鳴り散らしているブレンダ、ひたすらバッハをピアノで練習し続けるブレンダの息子などなど、他人とのコミュニケーションが不器用な人々。
人との距離がうまくとれない、という点で共通している彼らが、いびつながら、徐々につながりを持ち始め、またそのつながりをしっかりとしていく過程が描かれている。

「あなたたち、仲が良過ぎよ」
徐々にお互いのつながりを築き始め、また、それを強めていく中、突如、その場を離れて行こうとする刺青師の言葉がとても印象的だった。

余談だが、主役の一人、ブレンダを演じる CCH・パウンダー。
どこかで観たことある、と思ったら、アメリカの『ER』に出演していた女優さんだった。
かつて、ちょっとハマっていた時期があったので、ちょっと懐かしい感じ。
久々に、最初の方のシリーズを観てみようか。
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NINE [映画]

とにかくゴージャスな映画。
その一言に尽きる。

あまり洋画も洋楽に触れる機会が多くない私でさえ、その名前は知っているキャスト陣。
そして監督は、映画『シカゴ』の監督ロブ・マーシャル。
衣装や小道具、出てくる車や、イタリアの街並み、どれをとっても素敵。
それに歌にダンスにと、とにかくエンターテイメントそのもの、という映画だった。
歌やダンスは、とにかくかっこいい!!
PVを立て続けに見てる錯覚に陥りそう。

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アンヴィル!夢を諦めきれない男たち [映画]

80年代、ヘヴィメタルの先駆けとして、活躍していたバンド、アンヴィル。
日本にも、ボン・ジョヴィらと来日公演も行っている。
そんな彼らも、すでに50歳。
音楽活動は続けているものの、地元のライヴハウスで100人を集めるのがやっとの状況で、普段は給食センターで働いたり、室内工事をしていたり、ぱっとしない生活を送っている。
そんな彼らに、ヨーロッパツアーの話がもちかけられる。

売れていても解散してしまうバンドもあれば、一度売れても、その後の活動がうまくいかず解散してしまうバンドもある。
バンドというのは、どうも長く続けるというのが難しいようなイメージがあるが、そんな中で、アンヴィルのメンバーはボーカル&ギターのリップ、ドラムのロブの2人を核に、多少のメンバーの交代をしつつ30年以上も続けているとは驚きだ。
それも一度はそこそこ売れて、いい目にあっているにも関わらずだ。

カメラは、リップとロブの2人を中心におっていく。
学生時代からの親友の二人だが、その関係は全く変わらず続いている。
もう家族以上の関係だ。
仲良しの2人は、時にはケンカもする。
本人たちは大真面目なのだが、客観的に見てるとつい笑ってしまいたくなるような無邪気さで。
とにかく2人とも、まさに少年がそのまま年をとってしまった感じなのだ。
そんな彼らを見守っている家族も、50歳の大人としてより、まだティーンエージャーの少年たちを見ている感じだ。

ヘヴィメタルの音楽は、あまり知らないし、実際のところそんなに好みでもない。
そんな私がもつイメージは、派手なパフォーマンス、大音量、熱狂的なファンといったところ。
アンヴィルのメンバーも、ステージ上ではそのイメージにかなり近いパフォーマンスをしている。
しかし、一度、ステージをおりると、なんだかかわいいのだ。
いいおっさんに、かわいい、というのもおかしいのだが、音楽について語ったり、ビッグになりたいと夢を話したり、けんかしているシーンでさえ、どこか微笑ましい。

何千人もはいる会場でたった100名ちょっとの観客の前で演奏したり、ツアーで電車に乗り遅れたり、ギャラが払ってもらえなかったり、レコード会社に断られたり、カメラの前の彼らの音楽活動はさんざんだ。
それでも諦めず、必死に音楽を続けるための道を探している。
ファンが一番大切なんだ、と話す彼らを観ていると、よく知らない私でもつい応援したくなってしまう。

ヘヴィメタは苦手、と思っている人にもおすすめの作品だ。

『アンフィル!夢を諦めきれない男たち』公式サイト
http://www.uplink.co.jp/anvil/
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