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静人日記 [本]

『悼む人』に出てきた、死んだ人を悼むために、日本各地をまわっている静人の日記。
ひたすら静人の目線で、日々、目にしたもの、感じたものが綴られている。

以前『悼む人』を読んだ時にも感じたのだが、この静人が行っている"悼む"という行為。
その人の死を忘れません、愛していた人がいます、ということを悼むために行っている。
見ず知らずの、ニュースや新聞記事で目にしただけの人に対して行っていくのだが、これって自己満足なのではないか?
実際、作中でも、静人に対して感謝する人もいれば、やめてくれ、という人もいる。
私だったらどうだろう?
身近な大切な人の死を、全く知らない人に突然、「悼みます」と言われたら……
結局、今回の作品もその違和感が解消されないまま読了。
他の人たちは、どんな読み方をしているのだろう?


静人日記

静人日記

  • 作者: 天童 荒太
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: 単行本



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